瀧口さくら
筆者と新利賀山房(友人撮影)
利賀村。
それは富山県の秘境。
霧がかかった山に囲まれていて、真ん中に百瀬川という川が流れている。
江戸川コナンや金田一少年が出てきそうな雰囲気である。そんな村で、国際的な演劇祭が毎年開かれているのを、みなさんご存じだろうか。
「SCOTサマー・シーズン」
利賀はイツデモ上機嫌!をキャッチコピーに、初開催から40年を記念した今年のサマー・シーズンは、例年よりも大きな規模での開催だそうだ。
以下、引用する。
「世界は日本だけではない 日本は東京だけではない この利賀村で世界に出会う」というスローガンのもと、1982年に開催された「第1回利賀フェスティバル」は、(中略)山奥の過疎地に13,000人もの観客を集めた日本文化史上のエポックメイキングとなった出来事でした。 (中略) 今年の40周年を記念した「SCOTサマー・シーズン2022」では、鈴木忠志演出の花火劇、ギリシア悲劇、音楽劇というまったく違った代表作3作品を連続上演します。 また、鈴木忠志が理事長を務める利賀文化会議と文化庁、日本芸術文化振興会との共催で、「自然と共生する舞台芸術」というタイトルのもと、次代を担う日本の演出家が競演する作品も上演します。 利賀でのSCOTの活動は、これからも時代を牽引し、世界に貢献していきます。 (SCOTホームページより引用)
私と友人は今年、9月の1日夜から4日の朝にかけて、1泊3日で深夜バスでビュン!と利賀に行ってきた。その記録を残しておこうと思う。舞台の感想は劇評として別の記事にまとめ、ここでは準備で困ったことや、やってよかったことなどを書く。今後行こうと思っている人の参考になれば幸いだ。
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事前準備編
事前の準備は、4ステップに分けられる。
★観劇予約 ★深夜バス予約 ★連絡バス予約(富山駅から利賀村までの臨時バス) ★宿泊予約
★観劇予約は最初に行う。宿や連絡バスの予約の際に、観劇予約時にもらえる番号が必要だからだ。できるだけ早くとったほうがいい。理由は二つ。
一つは、私は8月後半に予約をしたのだが、演目の一つが満席になってしまっていたから(裏を返せば、この時期まで席がある演目も多いということではある。8月に思い立っても間に合うから、ぜひチャレンジしてほしい)。
もう一つは、整理番号が若くなるから。座席は自由席で、整理番号順に座ることができるシステムになっている。私の番号がかなり後ろの方だったのは予約したのが遅かったからだと思う。
予約開始は本番の約1か月前から始まる。これは観劇予約に限ったことではないが、10:00~17:00の間の電話でしか受け付けていないケースが多いため、注意が必要。
★深夜バスの予約について。新幹線だと昼間に着けるがいかんせん高い。私はお金がないので、新幹線の半額くらいで移動できる深夜バスを使った。平日の富山行きは同じ深夜バスでも名古屋や大阪行きよりかなり安い。
深夜バスは意外と快適だ。リラックスシートという席種のバスを使ってみたが、簡易的に隣席と区切られているし、頭部を隠す覆いも付いていた。あと、途中何回か休憩があり、大きいSAだと24時間営業でお土産が売っていたりするのでそれも楽しみの一つだ。元気があったら立ち寄るのを進める。
★連絡バスについて。富山駅と利賀村の移動は免許があるならレンタカーもありだと思うが、私も友人も運転できないのでバスにした。予約が必須。また、予約の際には観劇予約番号が必要。乗車の際に片道500円の現金を払う。便は日に1本ほどで、各日行われる舞台に合わせて時間が決まっているため、要チェック。
市営のバスも運行しているが、私が向かった日はちょうど「おわら風の盆」というお祭りとタイミングがかぶっていた。それによる交通規制があったり、バス停の位置が通常とは異なったりしていたため、連絡バスを予約した。
★宿泊については、どんな宿をとるかによって手順が少し変わる。選択肢は大きく分けて三つだ。テント(キャンプ)か、公共の宿か、民宿か。私は今回民宿に泊まった。理由としては、劇場の近くの宿に泊まるのがいいと判断したから。車を運転できれば、少し離れた公共の宿に泊まるのが一番安いと思う。テントはキャンプの手間を考えると観劇どころじゃなくなっちゃいそうで今回はあきらめた。
・その他
・野外劇場での上演は雨天決行だが、傘をさすことはできないためレインコートが必須。一応レジャーシートはもらえるが…。山の天気は変わりやすいので注意が必要。
・雨が降りそうな天気が続くので湿度も高く、地面が滑りやすい山のため靴もトレッキングとかできるやつだと安心。けどスーツと革靴の人もいた。
・大きい荷物はバスターミナルとグルメ館に預けておけるため、荷物は手持ち用(レインコートを上から着られるとなお良し)と預ける用に分けておくと良い。
・食べ物はグルメ館(その場で食べるお蕎麦や、お弁当など)や天竺温泉(アイスやお菓子、お酒やソフトドリンク)、総合案内所(ペットボトルのソフトドリンクやパン、お菓子など)で割高だけど購入可能。そこまで大量に持っていく必要はない。
・コンビニはないため、食べ物以外は入手不可。虫よけスプレーとかは持っていくといい。
・富山駅周辺にはネカフェや漫喫がない。そうすると、深夜バスに乗って朝方付いたとて、眠れる場所がないということだ。これにはかなり困った。そこで調べてたどり着いたのが、Sauna Talo Toyamaだ。入館料を払えば、お風呂やサウナに入ることができるのに加えて、Wi-Fiも使えて、仮眠スペースもあって、電源も使える完璧な施設だ。なんと朝6時から営業している。サウナタロトヤマのHPはこちら。おすすめだ。
筆者とサウナタロトヤマ(友人撮影)
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富山県利賀芸術公園について
このように、村の合掌造りの建物が、劇場や劇団員の宿舎になっている。川沿いの山に囲まれた小さな村だ。
今回見た舞台はそれぞれ、 『紙風船』→A 利賀山房 『エレクトラ』→B 新利賀山房 『世界の果てからこんにちは』→C 野外劇場 で上演された。
H総合案内所からLグルメ館まで徒歩で約20分。
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1日目、9月2日
16:10
富山駅北口の広いバスターミナルに行くと、小型のバスが2台あり、名前を伝えて500円払うと乗せてもらえる。
17:55
利賀村着。今にも雨が降りそうな雰囲気。山に霧がかかっている。
筆者と芸術公園入口(友人撮影)
地図1枚目、バス停のマークのあたりだ。バスターミナルの荷物預かり小屋に大きな荷物を預け、橋を渡って受付へ向かう。入口で検温と消毒をすると、紙製のリストバンドを付けてもらう。受付へ行って名前を伝えると、ビニールバッグに入った当日パンフレットとレジャーシート、予約してある舞台全ての整理番号札がもらえる。ダメ元で、チケットが取れなかった「シンデレラ」の当日券はないか訊いてみたが、コロナ対策のこともあり受け付けていないとのことだった。
写真右手の白いテントが受付、写真中央が野外劇場や利賀山房への道(筆者撮影)
総合案内所、休憩所入口(筆者撮影)
休憩所内(筆者撮影)
ここで一番驚いたのはトイレだ。外から入るのだが、めちゃくちゃきれいだ。想像の7倍きれいだった。ありがたい。
きれいなトイレ(筆者撮影)
この日は18時30分からの『紙風船』と、20時からの『エレクトラ』を観劇した。
18:15
開演15分前に整列開始。番号を観客が各自示し合わせながら並ぶ。列整理の人もいらっしゃる。紙風船の整理番号は69番だった。特にスタッフの方に番号を確認されるという事はなかった。
18:30
入場。
利賀山房入口(筆者撮影)
土足厳禁のため、この建物の入口で靴を脱ぐ。入ると木のいいにおいがする。客席は自由席のため、順番に好きなところに座る。
どの劇場にも共通していることだが、劇場内部の壁や天井の木材はすべて黒く、重厚な雰囲気を放っている。写真は休憩所のものだが、こんな感じの黒色が壁も床も広がっている。
休憩所天井(筆者撮影)
また、入場がおわるとすぐに開演する。電子機器の電源オフや飲食、撮影についての注意アナウンスは一切ない。そのため、上演中にバイブの音がすることがままあった。
また、常連っぽい年配の男性の「よっ」とか「おお」とかの声が時折聞こえて、そういう文化なのか?でも一人しか言ってないしな…と思った。郷に入っては郷に従えとは言うが、雰囲気を壊すようなのはちょっと気になってしまった。
なお、観劇の感想は別の記事にまとめているため、そちらを参照していただきたい。
20:00
『エレクトラ』の入場時も番号順に並び、時間になったら入場し、すぐに開演する流れだった。
ただ、エレクトラ入場の際こんなことがあった。客席に座ろうと思ったときに、初老の男性が女性スタッフに「おい!何ちんたらやってんだ!早く座らせろ!」と指示を飛ばしていて、その男性が何者なのか(スタッフさんは揃いのTシャツを着ているがその男性は着ていなかった)、なんでそんなに怒っているのか、なんで誘導のスタッフが女性ばかりなのかが気になって、”こういう”環境なんですね、と思ってしまった。
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22:00
『エレクトラ』が終わると日もすっかり暮れ、会場から歩いて民宿まで向かおうと思っていたのだが、道路には街頭なんてものはなく(会場付近にしかない)、まさに一寸先は闇である。まあ我々に残された手段は徒歩しかないので、とりあえず荷物を預けているバスターミナルへ向かう。
すると、スタッフの方に「どちらに宿泊ですか?」と訊かれた。「民宿のまござです」と答えると、「まござさんね。そしたら奥のバス…だったかな?おーい」と言いながら、別のスタッフさんに声をかけている。なんと、宿まで送ってくれるバスが出ていた!ありがたくそれに乗せてもらい、無事宿についた。バスは公共の宿行きのものもあり、民宿じゃなくてもよかったかもと一瞬思ったが、翌日の会場までのバスがちょうどよくあるかもわからないし近場の民宿にしてよかったと思った。
さて、今回宿泊したのは、まござという民宿だ。HPはこちら。予約の段階で到着時間が遅くなることを伝えており、22時過ぎにもかかわらずご飯をご用意いただいた。我々以外の宿泊客がおらず、どうやら、お一人で経営されているようで、あまり大人数は泊められないのだとか。
おばあさんに「お客さんも花火見に来たの?」と訊かれた。野外劇で花火が上がることは知っていたが、花火というか、演劇だけど…と思いながら「そうですね、演劇祭に来ました」と答えた。もうそんな時期ね~なんて話しながらその時は特に気にしていなかったが、そのおばあさんの発言の意味を後々理解することになる。
ご飯は川魚と山菜がメインで、利賀の名産の利賀豆腐のお刺身もあり、ヘルシーかつかなり豪華だった。品数が多く、どれから手を付けるかもう忙しいくらいだった。なんと、山菜などの野菜は裏の畑でおばあさんが育てているそうだ。どれもとても美味しく、幸せな夜ごはんだった。
民宿の夕飯(友人撮影)
24:00
お風呂にも入り、布団に入る。和室で布団に入るのは久しぶりで、なんだかウキウキした。電気を消すと虫の声だけが聞こえ、風情があるなあなんて思って気がついたら朝だった。
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2日目、9月3日
7:30
8時が朝食の時間だったため、その少し前に起床。軽く身支度をする。
8:00
朝食をいただく。普段は朝パン派のため、和食を食べるのは久しぶりだった。テレビをつけるとローカルなニュースが流れていた。
食後、チェックアウトの時間まで今日の予定を立てる。とりあえず散歩しつつ、グルメ館に向かい、温泉に行くことにした。
10:00
チェックアウト時間のため出発。1泊2食付きで7,500円。大変ありがたい。
まずは、お宿の裏の山に神社があったので行ってみた。小屋と一体になっているタイプで、扉を開けてお参り。雨が降らないようにお願いしておいた。
神社(筆者撮影)
次に、グルメ館に向かう。グルメ館までは川沿いを3,40分ほど歩くと着く。途中には民家と畑と山と川だけがあった。車の通りも少ない。この時間は天気が良く、標高が少し高いため涼しい風が吹いていた。写真は浮かれている瀧口。
筆者と道路(友人撮影)
10:30
途中大きな荷物を預けて、グルメ館前に到着。駐車場があるのだが、そこに都会の人っぽい大学生の男女が数名いた。服装などがアウトドアというよりお出かけ着っぽくて、やっぱり車があるのはいいなあなんて思っていたら、少し進んだところに同じような学生らしき人たちが。浴衣を着て、出店のようなものを準備している。よくよく見ると、「慶應×利賀」の文字。調べてみると、ゼミの活動で来ているようだ。トガプロと銘打ってnoteやSNS運営をしていたので、ここで紹介しておく。食についてが主たるテーマのようだ。
まだおなかが空いていなかったので、隣の利賀国際キャンプ場へ。入ってすぐのところに川べりがあり、子ども連れの家族が遊んでいた。川を前にして入らない選択肢はなく、靴を脱いでズボンをまくって川に入った。水は冷たくきれいで、カエルや小魚がいた。大声で歌っても怒られないし、最高だった。綺麗な石を探してたら1時間経った。
筆者と川(筆者撮影)
11:30
雲行きが怪しくなり、ちょうどいい時間だと思い、グルメ館の中へ。中では、さっきの慶應の人たちがお店を出していて、ピザやジャムなど、結構いろんなものを作って売っていた。他にはお弁当やお土産物なんかもあったが、我々は地元の方が作る名産のざるそば(600円)をいただいた。固めのシンプルなお蕎麦で、美味しかった。
そば(筆者撮影)
12:30
さて温泉に行って時間を潰そうと思い、外に出ると景色が一変していた。今にも雨が降りそうなのだ。1分ほど歩くと、雨が降り出し、地面からもくもくと霧が発生し、1km先も見えなくなり、10分もしたら土砂降りになった。
悪天候になる様子(筆者撮影)
急いでレインコートを着て、雨の中とりあえずバスターミナルの荷物預かり小屋に辿り着く。スタッフの方が小屋の中に入れてくれた。話していると、今富山駅周辺で行われている「おわら風の盆」というお祭りの日(毎年9月2,3日)は十中八九雨が降るので、今日もたいがい雨だろうな~と思っていたとのお話だった。多分そのうち弱まるだろうと話していると、さっそく弱まってきたのでお礼を言って小屋を出る。
少し歩いたところで、別のスタッフの方が温泉までなら送るとご厚意で車に乗せてくれた。ありがたく乗せていただきお話を聞いてみると、その方は普段はツアーコンダクターの仕事をしていて、ここ数年沖縄にいるんだとか。毎年この時期になるとサマー・シーズンのためにここに来るのだそう。
13:00
そうこうするうちに温泉に到着。天竺温泉は天竺温泉の郷という宿泊施設の温泉で、温泉のみの利用も可能となっている。大人一人600円。ちなみにその宿がこのあたりだと一番高級で、シングル1泊2食付きで15,000円といったところだ。
温泉に入ると、我々以外の人はおらず貸し切り状態。濃霧の景色も面白く、大変気持ちが良かった。サウナもあり、雨で冷えた体が十分温まった。シャンプー、ボディーソープ、化粧水、乳液、ドライヤーは備え付けのものを無料で使えるが、タオルだけは買わないといけない。
無料でつかえる和室の休憩所があり、そこでひと眠りすることに。行ってみるとオープンな空間で、いたのは将棋をやってる初老男性二人のみだった。座布団を枕に3時間ほど眠った。
17:00
気が付くとかなり人が増えてにぎやかになっていた。小さな子供連れの観光客や、さっきの慶應生っぽい人もいた。売店でナッツとアイスを買って食べた。することもないのでボーッとしていた。
18:00
この日は野外劇『世界の果てからこんにちはⅠ』の上演のみ。19時開演のため、温泉を後にする。雨は今にも降りそうではあるが止んでおり、徒歩で会場に到着。検温と消毒をし、売店でお菓子とパンを買って食べた。
19:00
基本的に入場の流れは変わらない。ただ、今回の整理番号は430番。他の公演とは桁が違う。どういうことだろうと思っていたのだが、どうやらこの公演のためだけに500人ほどが集まるようだ。それまでどこにいたのか?と思うくらい、たくさんの人が並ぶ。
待機列の様子(筆者撮影)
子ども連れの家族が意外と多いことに気が付いた。どうやら、地元の人が車で来ているようだ。花火を使うような派手な演目とはいえ、かなり旧い演劇であることは前二本の作品からもわかっていたため、はたしてこの人たちにも面白いのだろうかと心配になった。
さて、入場するとそこにはギリシャと見まごうような円形の客席と、5つの椅子が並んだ舞台があった。
客席から見た野外劇場の様子(筆者撮影)
舞台面の後ろは池と山になっており、昼間に池の向こう側から客席を見るとこのようになっている。
池の向こう側から見た野外劇場の様子(筆者撮影)
演目の内容の詳細は劇評の記事を参照してほしいのだが、ここで特筆すべきはやはり花火だ。そう。花火だった。クレジットには音響、照明と同じように花火師の名前が連なっている。
開演前の私の予想では、花火が使われるといっても、最後の大盛り上がりのシーンで何発か、山の上の方とかにドーンと上がるくらいのイメージだった。しかし、そんなものではなかった…。開幕して5分で打ち上げ花火があがった。あがったのはすぐそこだ。音と光のラグはほとんどない。真上なのだ。しかも、1発2発の話ではなく、30秒はドンパチと立て続けにあがる。これには驚いた。
最終的には、池を横断するように吊ってある紐からナイアガラの滝のように花火が噴き出したり、ロケット花火が池を横切ったり、池の中に仕掛けられたたくさんの土台から噴き上がったりして、もうすごかった。
全部ちゃんときれいだったし、レパートリーは多いしで、これは確かに子供が見に来てもおかしくないな、民宿のおばあちゃんが花火と呼ぶわけだと思った。
花火の上がっている様子(北国新聞ウェブ記事より)
20:10
演目自体は短く、終わると鈴木忠志その人が挨拶に登壇。死ぬまで頑張ると意気込んでいらっしゃった。いつもならここで市長さんや偉い人が集まって酒樽の鏡開きをし、みんなにお酒をふるまうそうなのだが、コロナ対策のために難しい。そのため、「今年は畑で育てたカボチャをお持ち帰りください。白いカボチャでね、美味しいですからね」と。それは本当で、会場を出て右の建物の前で劇団員の方々がカボチャを配っていた。そこでエレクトラを演じていた佐藤ジョンソンあきさんもいらしたので、軽く感想を伝え、一人一つカボチャをもらって、バス停へ向かった。
カボチャ配布の様子(筆者撮影)
20:45
バスが出発し、富山駅に到着。その後深夜バスに乗り、翌日の朝、無事東京に帰ってきた。
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利賀村は、なんとも不思議な場所だった。スタッフの皆さんがとても親切で本当に助かったし、観劇とキャンプが同じ日にできるのも特殊だし、思ってたよりいろんな人がいて、国際的に有名な場所でありながら地元の人には花火として親しまれているところは面白いと思う。演劇をそこそこ観ている自信があったが、まだまだ知らない演劇がたくさんあるんだと思い知らされた旅だった。これからもビュン!と色んな所に行って、色んなものをこの目で観よう。そう思った。とりあえず来年は豊岡演劇祭に行きたい。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。