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氷上の団体種目、シンクロナイズドスケーティングの魅力に迫る!

  • 執筆者の写真: ゼミ 横山
    ゼミ 横山
  • 2021年11月16日
  • 読了時間: 5分

更新日:2021年12月13日


岩崎ゆう



皆さん、シンクロナイズドスケーティングってご存じですか? 私はいつもシンクロナイズドスイミングのスケート版と説明しているのですが想像つきますでしょうか? 今回は私が大学時代に取り組んでいたシンクロナイズドスケーティングの魅力を、皆さんにお届けします!



「シンクロナイズドスケーティング」とは


フィギュアスケートの一種で、2000年に第一回世界選手権が開催されたという、まだまだ発展途上のスポーツです。1チーム16人で演技を構成し、リフトやデススパイラル、ステップなどの要素を行ないます。フォーメーション変化や技自体の難易度、16人のシンクロ率や表現力などを評価されます。強豪国としてフィンランドやカナダ、アメリカ、ロシアなどがあげられます。現在は冬季オリンピックの種目入りを目指しています。





    デススパイラル:ペア競技でおなじみの技。遠心力を用いて人を回します。



日本のシンクロナイズドスケーティングについて


シンクロナイズドスケーティング日本代表、「神宮IceMessengers」は2019年世界シンクロナイズドスケーティング選手権大会にて24チーム中11位という成績を収めています。世界選手権10位以内を目指し、日々練習に励んでいます。


国内のシンクロチームは極めて少なく、選手権のシニアジュニアはそれぞれ2チームほどしかありません。ただ、前よりもシンクロの知名度は上がってきていて、オープン大会(選手権ではないので人数が16人いなくても出場できる)では全国から何チームか集まります。それでもレギュラー争いが激しい欧米や北欧のチームに比べたらまだまだ国内では普及していません。練習環境がないことや、知名度がないなど様々な理由があげられます。シングル競技が強いからこそ、埋もれてしまうのかもしれませんね。



シンクロの魅力


たくさんありますが、そのなかでも特に魅力的な点、2つをあげます。1つ目はスピード感です。速さという意味でのスピード感ももちろんあるのですが、シンクロは隊形変化が目まぐるしく、いつの間にか円形から四角に変わったりします。そのときに列が揃っていなければ綺麗な隊形は見えません。1人1人が素早く自分の位置につき、かつ周りを見て列を揃えられるよう微調整しながら滑走しています。これが実はかなり難しいんです。自分のことで精一杯になりすぎてしまうと、いつの間にか列から外れていたりします。練習を重ねて、しっかり周りにも目がいくようにしなければいけません。


2つ目は大人数だからできるダイナミックな演技です。16人全員が息の合った揃った動きをすることで、見ている人に迫力を与えます。しかし16人の動きを揃えることもかなり困難なことです。手の動かし方1つでもそれぞれの動きの癖が出てきます。そのため陸で何回も動きを合わせ、統一していきます。シンクロは氷上練習だけでなく、陸上練習も大事になってくるのです。スピード感がありかつダイナミック、これがシンクロの最大の魅力だと思います!


シンクロの大技、グループリフト。

滑りながら、3人で1人を持ち上げる難易度の高い技です。




関口知代先生にお話を伺って


私は練習後に神宮IceMessengersシニアチームの指導をしてくださっている関口知代先生にお話を伺ってみました。


──なぜシンクロを始めたのですか?


スケートを始めたリンクで同じくらいの年代の子がたくさんいて、プレシジョン(シンクロナイズドスケーティングが国際スケート連盟に正式種目として認められる前の名称)の大会に出てみないかと言われ始めたのがきっかけかな。


──そこからなぜ指導者に?


神宮のチームに入り(現神宮IceMessengers) 、海外試合に出場するなど多くの経験をする中で神宮のチームの先生の後を引き継ぎたいと自然に思いました。


──指導するにあたり心がけていることはありますか?


なるべく分かりやすく伝えなければと思っている。一人一人考え方も違うし…。あとはあまり縛らないようにしている。みんなには主体的に考えてもらいたいから。自分から行動した方が楽しくできるし、全部言われてやるのは違うかなと思っている。昔からチームがこのような感じだったので良いところは残していきたいなと。


──指導するにあたり難しいなと思うことは?


みんなもともとシングルの経験者だから、私たちにとってシンクロで当たり前だと思っていることも最初は分からないことが多い。それをどう伝えたら分かるのかが難しい。例えば「ホールド張って」って言っても張り方が分からなかったりする。あとはシンクロやっている人は頭の中でこう動けばこうなるとか分かるんだけど、それがまだないから結構そこが難しいかな。ピシッとなる瞬間とかホールドが張れて気持ちいい瞬間があるんだけど、そういうのを伝えるのって頭では分かっていても難しい。覚えてもらうしかないよね 笑。


──先生の目標を教えてください。


このチームをずっと存続させることかな。



最後に


コロナウイルスにより接触も多いシンクロナイズドスケーティングはなかなか練習も制限されてしまい大変です。しかしシンクロの伝統あるチームを存続させるためにも、今ある練習を一生懸命に取り組み、次世代に繋げていくことが大事だと思います。私は2020年度シーズンをもってチームを卒業してしまいましたが、シンクロを普及させるためにできることをしていこうと思います!


ここまで読んで下さった方、また関口先生、ありがとうございました!





神宮IceMessengersの国際試合動画

https://www.youtube.com/watch?v=6Nr2cwkNfTo




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